音楽業界用語辞典 Vol.1 「フィジカル」「デジタル」「カタログ」
学校や会社など社会の中には “業界ならではの専門用語”が数多く存在しているかと思います。音楽業界でも日常的に専門用語が使われています。職種や商品に関連する用語はもちろん、広く一般的な意味とは違った使い方をしている言葉もあるんです。
今回はその中から、「音楽レーベルでよく使う業界用語」についてご紹介していきます!業界研究や、ユニバーサル ミュージックのnoteをより楽しむための豆知識として活用いただけると嬉しいです。
「フィジカル」と「デジタル」
私たちがよく使う言葉の一つに「フィジカル」という用語があります。これは英語の「Physical(物理的な)」に由来していてCDやレコード、カセットといった手に取ることができる商品のことを指しています。ちなみに、英語でも手に取れる商品のことはフィジカルと呼んでいるんですよ。
反対に、配信やストリーミングといったデータとして提供される“形のない商品”のことは「デジタル」と呼びます。音楽業界における「フィジカル」と「デジタル」は音楽を聴くための大切なフォーマットを指す語彙としてセットで使われることが多く、音楽レーベルなどでは日常的に使われています。
「カタログ」
同様に、よく耳にする用語の一つが「カタログ」です。目録や案内書を指す言葉として使われていますが、音楽業界における「カタログ」は発売から一定期間が経過した楽曲のことを指しています。
発売時期によって呼び方を区分する必要はないのでは?と思われるかもしれませんが、音楽会社としては、新曲を宣伝することと既に発売されている作品に新たな光を当てるのとでは、異なったアプローチをする必要があるんです。あえて「カタログ」と分類することによって、時の経過とともに増えていく旧曲を資産として適切に扱うことができます。最近はアーティストが新作をリリースするタイミングで、同じアーティストのカタログ作品をおすすめする取り組みにも力を入れているんですよ。
サブスクリプション等のサービスを通じて、アーティストやジャンル、発売時期を問わず自由に作品と出会える時代になり、音楽会社にとって「カタログ」の大切さは増しています。以前noteで取り上げた、次世代に伝えていきたい名曲の数々もカタログ作品ということになります。用語を知ったうえで記事を読み返すとまた違う印象を受けるかも!?よろしければこちらの記事も読んでみてください。
今後も不定期ではありますが、音楽業界に関連する様々な用語を紹介していく予定です。引き続きチェックしてみてくださいね。