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ユニバーサル ミュージックの源流。125年以上続く世界最古のレーベル、イエローレーベルこと「ドイツ・グラモフォン」

ユニバーサル ミュージックの源流を辿ると、今年125周年を迎える最古のクラシックレーベル、ドイツ・グラモフォンに行き着きます。時代の荒波を乗り越えながらクラシックの伝統を守り続ける一方、音楽産業の発展とともに進化し続けてきました。2022年には新しい映像&音楽配信サービス「STAGE+」をスタート、2023年4月には日本にも上陸しました。

レコードレーベルの歴史はドイツ・グラモフォンから始まった

音楽会社そしてレコードレーベルの起源は、19世紀末まで遡ります。1888年にエミール・ベルリナーが円盤式蓄音機を発明、その10年後の1899年、彼の手によってクラシックレーベル「ドイツ・グラモフォン」が誕生しました。ドイツ・グラモフォンの誕生によって、音楽はライブだけでなく録音作品としていつでも楽しめるようになり、時代とともにレコードからCDやストリーミングなど媒体を変えながら、進化を遂げています 。

巨匠から新星まで、時代を代表するアーティストが参画

ドイツ・グラモフォンは、いつの時代もトップアーティストの名盤を残してきました。設立当初は、名だたるオペラ歌手たちが次々と美声を録音、1910年以降は地元にベルリン・フィルとベルリン国立歌劇場管弦楽団という2大オーケストラを有する強みを生かし、交響曲や管弦楽曲を録音しました。ちなみにオーケストラの最初の録音は、ヴィルヘルム・バックハウスが弾くグリーグのピアノ協奏曲第1楽章だったそうです。

125年の歴史の中には、戦争や大恐慌など苦難の時期もありました。しかし、ドイツ・グラモフォンはレジェンドたちの録音を重ね、音楽の灯火を絶やすことはありませんでした。戦後、クラシック音楽界を彩るトップアーティストたちがドイツ・グラモフォンに次々と加入。その一人が、20世紀を代表する名指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンです。代表作であるベートーヴェン交響曲全集をはじめ、330枚のレコードを制作しました。
また、1970年代に入ると、レナード・バーンスタインが専属アーティストに。1984年に録音した「ウエスト・サイド・ストーリー」はレーベルを代表するベストセラーになりました。語り尽くせないほどのエピソードを持つ名盤たちをひとつずつ紐解いていると、きりがありません……。その一端はこちらをご参照ください。

そして現在も、世界で活躍するアーティストたちの熱演が次々と録音され、音楽ファンにとってはもちろん、アーティストにとっても特別な存在であり続けています。

ドイツ・グラモフォンは、クラシックの伝統を受け継ぐ一方、革新的な試みにも挑戦し続けています。蓄音機を発明したエミール・ベルリナーの精神は脈々と受け継がれ、磁気テープによる録音や33回転の長時間レコード(現在のLP)による作品の発売、オペラやコンサートなど映像の販売などにいち早く取り組みました。
2001年は、「クラシックの入り口、開きます」をコンセプトに、リラックスした雰囲気で一流のアーティストのライブを楽しめるイベント「Yellow Lounge」を欧米各地でスタート。人々に音楽の楽しみを広く届けるために、ドイツ・グラモフォンの進化が止まることはありません。

まったく新しい映像&音楽配信サービス「STAGE+」が上陸

そして2022年秋。ヨーロッパでは新しい映像&音楽配信サービス「STAGE+」がスタートしました。毎週、世界のコンサートホールやオペラハウスからライブ映像が届けられています。現時点でも250本を超えるアーカイブ映像を見ることができ、1000本を超える音源を好きなだけ楽しめるクラシックファン向けのサービスです。2023年4月には日本版のサービスが始まり、東京・春・音楽祭2023の演奏会が世界に向けてライブ中継されました。

最先端の技術で、毛細血管に染み渡る没入感

ドイツ・グラモフォンのクレメンス・トラウトマン社長は「アーティストの映像やインタビューとあわせて、彼らの音楽人生をまるごと紹介できます」と、これまでにないサービスであることを強調しています。4K、ロスレス、ドルビーアトモスにも対応した高画質・高音質であることもこだわりの一つ。最先端の技術で、毛細血管に音楽が染み渡るほどの没入感が得られます。伝統に忠実であるがために変化を続けてきたドイツ・グラモフォンの新しいサービスにぜひご期待ください。