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【社員インタビュー】インターンの先駆者たち──ユニバーサル ミュージックが求める力とは?

変化の激しい時代に、新しい感性やスキルはビジネスにも不可欠です。現在ユニバーサル ミュージックでは、約10名前後の学生インターンを受け入れています(2021年8月現在)。学生だからこそ発揮できる価値とユニバーサル ミュージックで得られる経験について、インターンから社員となった二人に話を聞きました。

※2021年9月talentbook掲載記事

デジタル&グローバル──ビジネスに今必要な力

ユニバーサル ミュージックではインターンの方々にも音楽会社での様々な仕事を経験してもらいます。二人ともイベントなどへの参加をきっかけにインターンをスタートしました。

笠原 「きっかけは、大学1年生のときにユニバーサル ミュージックが主催するイベントに参加したことです。大好きなレディー・ガガのアルバムのプロモーションを考えるといったワークショップが予定されていたので迷わず応募しました」

笠原 力は、その後もワークショップに参加、イベントの手伝いなどを通してユニバーサル ミュージックの社員と交流の機会があり、大学4年生になると同時に語学力を活かしてインターンとして働くようになったのです。

もうひとり高橋 快門は、学生時代から音楽ライターとして活動しており、ライターとしての活動がきっかけでユニバーサル ミュージックと出会いました。

高橋 「音楽関係の企業に入ることを夢見て、音楽関連のマーケティングの記事をずっと一人で書いていました。名刺を作って色んなところで配っていました。そういった中でご縁がありユニバーサル ミュージックに声をかけてもらったんです。大学4年生の終盤のころでしたね」

インフラエンジニアとして企業勤めをはじめようとしていた矢先でした。諦めずに音楽ライターとしての活動を続けてきたおかげだったと高橋は振り返ります。

インターンでつかんだユニバーサル ミュージックで働く醍醐味

笠原も高橋も、それぞれが持つスキルを生かす形でインターンとしての仕事をはじめました。

笠原 「大学4年生だったこともあり卒業に必要な単位はおおよそ取り終えていました。ほとんど週5で出社していましたね。語学を得意としていたので、まずはニュースなどの翻訳業務から覚えていきました」

次第に業務の範囲を広げ、海外アーティストのプロモーションをサポートするようになりました。

笠原 「もともと洋楽を好んで聞いてきたので、グローバルで誰もが知っているアーティストの作品に携わり、プロジェクトの一員として仕事をしているという状況に不思議な感覚を持ちましたね」

インターンも終盤に差し掛かった2019年の11月。オーロラというノルウェーのアーティストが来日した際に、笠原はアテンドを担当しました。毎日アーティストやマネージャーとコミュニケーション取りながら、日本におけるプロモーションについて意見交換を重ねたといいます。

笠原 「自分の提案を受け入れてくれて、プロモーションに活かしてくれたりするんです。自分のアイディアが様々な取り組みにつながり、ファンへ繋がっていくという実感が大きな充実感になりました」

笠原は、それ以前にも国際的な環境での経験を求めて外資系の企業や、音楽系のメディアでインターンを行っていました。外資系のコンサル会社からも内定を得ていましたが、ユニバーサル ミュージックでしか体験できないことを仕事にして生きていけることに強い幸せを感じ、そのまま社員となることを選んだといいます。

一方の高橋は、音楽ライターとして培ってきたマーケティングの視点を活かし、インターン期間中の業務に取り組みました。

高橋 「学生のころから海外のヒップホップを日本でもメジャーなジャンルにするにはどうすればいいか、という視点でバズマーケティングを研究していたんです。インターンとしてデータに触れ、現場で学んだ知識や経験を得ることで浮かぶ新たな施策を実践する3カ月を過ごしました」

短い期間でしたが、メジャーレーベルの雰囲気を感じるには十分な期間でした。

高橋 「一部の音楽ファンのなかには、インディペンデントで頑張るアーティストを応援し、メジャーレーベルに対してはどうしてもネガティブな印象を抱いてしまうこともあると思います。僕自身もそんな気持ちには共感する部分がありました」

しかし、実際にメジャーレーベルでの仕事を通して考えにも変化が生まれたといいます。

高橋 「アーティストや作品のことを思っている人が多いんだと驚きましたね。どうやって作品を通して全員が幸せになれるかということを真剣に考えている人たちばかり。僕もここで働きたいという気持ちが強まっていきました」

二人がインターンを経験したのはくしくもコロナ禍の前でした。業務に関する知識を深めただけでなく、社員や社風を知れたことで、コロナ禍でリモートワークに移行した際準備期間になったと口を揃えます。

インターンを経て一年目の飛躍

笠原は社員となったあとも、引き続き洋楽部門で編成の仕事に携わっています。

アーティストが訴求したいコンセプトを読み解き、その背景を理解したうえで、日本国内でどう訴求していくかを考え実行していくプロセスは、他の業種におけるマーケティングとは違うものがあると感じています。

笠原 「他の業界でマーケティングをしている友人の話を聞き、特に違いを感じるのは、音楽という作品にはアーティストの情熱や感情が込められているということです。アーティスト自身が発信しようとしていることを尊重してマーケティングを行っていくという点では、モノを売ることと音楽を売ることには決定的な違いを感じますね」

入社後は、複数のアーティストを任せられる機会も増え、やりがいを得ると同時に強い責任感を持って仕事に臨んでいます。

高橋は邦楽部門で引き続きデジタルマーケティング担当として活躍しています。

高橋 「社内にはアーティストや音楽ジャンルによって複数のレーベルがあるのですが、それぞれレーベルのデジタル担当の方とミーティングを重ねて、アーティストごとにどういったマーケティングができるのか細かく戦略を立てていくんです。自分が関わった施策がうまくいって、音楽ストリーミングチャートの再生数ランキングで上位に食い込んできたときは嬉しくなりますね。アーティストと直接コミュニケーションを取る機会もあるのですが、僕よりも若い10代の子も少なくないんです。このコロナ禍でメンタルが落ち込むこともあるようで、周りのスタッフがかける言葉がきっかけでポジティブになる可能性も、曲が書けなくなる可能性だってある。自分が担う役割の難しさに悩むこともあります。試行錯誤の毎日ですね」

新しいキャリアモデルへ

インターンをはじめた当初、二人とも入社自体を視野に入れていたわけではありません。しかし、インターンとしての経験や入社後にどんどんと新しい挑戦を続ける二人の前には、ユニバーサル ミュージックでキャリアを伸ばしていくイメージができつつあるようです。

笠原 「自分の作品に社会的なメッセージを込める若いアーティストも増えてきました。日本では作品に込められたメッセージをくみ取って、議論する土壌がまだ十分に育っていないことも事実です。音楽媒体に限らず、多様なプラットフォームを活用することで彼らのメッセージを広く伝えるためには何ができるのかを模索していきたいですね」

生来の音楽好きである高橋は、業界で一番新しい取り組みをやり続けていきたいと話します。

高橋 「たとえば近年アップルが発表した空間オーディオのように、気軽に音楽を多次元サウンドで楽しめる技術や環境が広まりつつあります。音楽の楽しみ方もどんどん変わっていくんです。新しいことを率先して取り入れ、世の中に広めていきたいですね」

アーティストの作品をどのように届けるか試行錯誤を続ける毎日ですが、それぞれ希望に溢れた未来に向けて歩み続けているのです。

( Text by PR Table / Photo by 杉浦弘樹 foto.Inc )

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